「道路教習2日目」
実際の道路に出て2日目だが、なんともリラックスしていることだろう。
昨日初めて仮免取得後に出た道路運転とは、心持ちがだいぶ違う。
一杯一杯の焦った気持ちはどこかへ吹き飛んでしまった。
ああ、怖くない。
隣で教官が命を張って守ってくれているのを、本当に強く認識できた時、私は恐怖心が消え去った。
命を捨てて私を守ってくれてるんだ。
そう思うと、教官への気持ちは、畏怖から信頼へと変わった。
車の運転に関しても、隣の教官への気持ちに対しても、恐れなしとなったわけだ。
そうか、やっぱり運転も心だな。
運転席と助手席にそれぞれ乗ってたら、二人の気持ちが信頼で通じ合った時に、最高に安全な運転へと変わる。
それが心底良く分かったのである。
信頼する気持ちは心の余裕へと変わり、結果、ゆとりある運転へと変わるわけだ。
合図はもちろん早めに出せるし、ハンドルもブレない。
チェンジレバーも自然に、坂でMへDへと動かせる。
体全体の動作が、なめらかに動く。
まるで水の流れのように自然な流れで、右に左に後方に、首も動くし直接目視ができる。
進路変更でのドアミラーに後ろが映ってからの死角の直接目視。
これが瞬時に無理なくできるようになっている。
左折の「巻き込みよし!」が自然にできる。
気がつけば、そんな風にと自分が仕上がっていた。
教官からは、よくここまでできるようになったと、褒めていただけた。
教官は、私が仮免までの場内コースで延泊して頑張った結果が今に出ていると、感心していた。
今日は運転も含めて7時間の講習だったが、苦にならなかった。
むしろ、運転講習が楽しく、講習が息抜きのようにも感じられてしまったのである。
ああ、ドライブって楽しい。
そう心で感じた2日目であった。