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「卒検合格」

「宿泊した211A号室」
「宿泊した211A号室」

「卒検合格」

 

 

長坂自動車教習所を晴れて卒業した。

卒業検定は無事合格だった。

 

卒業検定は朝8時からで、朝から雨だった。

待合室で待っているときに職員や教官の方々が、次々に出社してくる。

その受付職員の一人に、「試験日に降っちゃたね~、まあ思い出になるよ!」と言われて雨天を前向きに捉えた。

教習の最中、雨にやられたのは2回のみ。

最後の最後で経験の少ない雨天時運転に当たったかと内心不安があったが、「恵みの雨」だと認識し直し、最終運転試験へと挑んだ。

 

試験官は10時間も一緒に教習した顔なじみの教官で安心できた。

後部座席に同乗する教官も波長の合うタイプの人でホッとした。

コースはくじ引きし、念願の難易度が低目のBコースになった。

味方ばかりに囲まれて、コースも易し目という非常な幸運に恵まれた。

「よしっ、イケる!」

そう思った。

さあ、試験スタート。

気をつける場所は、左折時の巻き込みよしと、停車時の左方確認。

 

開始から30分ほど経ち、路上を終えて場内のスイッチターンを終えると、「発着所に帰っていいよ。」と言われ、まだ途中なのに引き返すということは一瞬ダメなのかと思った。

縦列駐車が済んでないし、もう終わりか。。。落ちたか!?

延泊も頭によぎり、そう思って待合室へ戻り待っていると、外に一緒に出るように言われ、ついに結果発表だ。

 

教官から出た言葉が。。。

「合格!!!下り坂でスピードが少し出ていたが、概ね良かった。これからも安全運転に心がけてください」。。。!

ついに合格し、ありがたい言葉も戴いたのだった。

合宿は、無事めでたしと終わったわけだ。

 

人間は、たとえ苦境に立たされていても、できると信じ頑張れば、必ずできるようになる。

人生は何歳からでもチャレンジできるし、成功を信じれば、必ず成功する。

それを身をもって体験し、私は晴れて42歳で車の運転ができるようになったわけである。