「働けば自分が定かになる」
私が現代社会を見て思うのは、働かない人が増えたなあ、ということだ。
人口の高齢化に伴い、年金生活の高齢者が増え、若者も働かないで親や国家から金銭的援助を受けている者ばかりになった。
働かない人ほど、世界の中での自分の立ち位置が朧げになり、真の幸せから遠のいているように思える。
そして何をしているかと言えば、テレビとスマホに浸りきっているだけ。
一世代前のテレビ文化の中で個性を失い、現世代のネット文化の中で多様性を吸収しながらもいまいち自分が定かでない。
そして、いつも不幸せを感じている。
そんなところだろうか。
そういう人は、世界のバッドニュースや、なんで自分がこの世にいるのかについて、いつも考えを巡らせていて、哲学や思想ばかりをして、実世界との関係を築けていない。
なぜ不幸せかとは、簡単に言えば「働かないから」である。
労働していないから、実世界との関係が希薄になってしまうのである。
働かないで能書きばかり垂れている人には、永遠に幸せは訪れない。
なぜなら幸せとは、実世界の中での自発的な活動に伴う充実感だからである。
働けば、充実する。
そして、身近な世界の中での自分の立ち位置が定かになる。
結果、自分の輪郭や存在意義が定かになる。
そういうことである。