「作家根性」
物事は、辛い時に無理やりやっても、なかなかうまくいかない。
良い状態の時にどんどんやったほうが、よっぽどうまく事が運ぶ。
でも、辛い時に敢えて行動する事で、自分の根性は確かめられる。
ああ、そうまでしてそれをしようとしているのかと。
真剣な気持ちが、苦労する行為を通して、自分で自分に伝えられるわけだ。
私は、どんなに辛い時でも、自分の作家としての仕事は忘れない。
寝てなくたって、食べてなくたって、めまいがしたって、必ずやってしまう。
それは私が作家でなければ、私でなくなってしまうからだ。
私はそうやって自分自身に、作家としての根性を伝えているのである。
辛い時でも必ず向き合うその根性のおかげで、私は真剣に作家でいられるのである。
私が執筆したり、作品制作するのは、真剣そのものの命をかけた勝負であり、それがあるから私は平常心でいられるのである。
作らなくなってしまったら、私はもうそれは死ぬ時だ。
よく作家として筆を折るというが、そんなのはまだ、その先も違う路線で生きていられる甘い決意だ。
私は自分が作家でなければ、人間として死を選ぶ。
たとえば、「ダラダラしていたいから寝てるだけでいよう。」なんて思ってたら、私はもう自ら生きるのをやめているだろう。