「画家仲間を描く」
今日は画家仲間・南山早苗さんにモデルになって頂いた。
彼女は百合の花からキリストの絵までオールマイティーに描く作家で、何と仕事で藍染めもしている。
お天候は曇り気味の過ごしやすい陽気で、うちの近くの砧公園で写真撮影と、用賀アトリエにて10分デッサンを5ポーズほど描いた。
一度、銀座アートストンギャラリーで展示中にモデルとして10分デッサンを描かせてもらった縁があり、その時カッコいい人だと思い続けていて、今日またモデルデッサンが実現したわけだ。
今日は、デッサンに加えて最近の仕事である写真撮影にも応じてくれて、とても充実した制作となったのである。
モデルという仕事は何分も同じポーズでじっとしているため、結構体力勝負である。
例えばポーズで腕を上げたら、その何分間かは上げっぱなしを続ける必要があり、息の長い筋トレをしているのと同じなのだ。
なのでお昼に蕎麦屋で、「鰻とろろ丼かけそばセット」をご馳走して力をつけて頂いた。
まあ、私は制作前だが、テンションをあげようとハイボール二杯に唐揚げ・温泉卵で昼間から一杯やった。
制作中は始終楽しく充実した時間が過ごせ、出来上がった写真やデッサン画も、自分でもなかなか納得のいくものとなった。
私は、今さまざまな方々にモデルを依頼し制作に勤しんでいるが、デッサンや撮影という本職のど真ん中を堂々とできて、芸術家として至上の喜びを感じている。
40歳を過ぎるまで私はまともにモデルを雇ったこともなければ、個人的に仕事として依頼したこともなく、30代では人脈もなく無理であった。
まあ、20代前半に美術学校「セツ・モードセミナー」で人物デッサンを何千枚か描いた下地があるので、またいつ始めるかだけが焦点であった。
そして、最近やっと始められた次第だ。
よし、また人物デッサンもこれからだな。
この基本の道には終わりはない。
仕事として、天命として、これからもたくさん描き続けようと思う。