「強い女」
この世の人生では、気の強い女ばかりに囲まれて生きてきた。
気の強いというか、間違ってても意見を通す「我の強い女」達だ。
弱い女とは、もう20年間は友達としても付き合ってこなかったと思う。
我の強い女は、プライドも高く、自分が悪い時でも滅多なことでは謝らない。
私との間でトラブルや喧嘩になって、たとえその女が悪くても、私が代わりに謝って丸く収まる、といった具合である。
いつも一緒にいても、私が余計に神経をすり減らし、私が傷つくことで関係が成り立っている。
キリスト教の犠牲の精神がなければ、決して他の男性には、こういう心のハードなお付き合いなど務まらないだろう。
私自身、メンタルが女っぽく、昔から男っぽい女に憧れを抱いていた。
女なのに少し声がわりしていて、眉毛のたくましく太いような、男性的な女性というものが幼少時から好きであった。
そしてそう思っているうちに、そういう女性ばかりが勝手に寄って来るようになり、思いは現実になるのだなとつくづく感じている。
亀ちゃんはおとなしくて優しいから強い女が寄ってくる、と言われることもある。
私は今、そういう強い女達を仕事のパートナーにしたり、スタッフやモデルとして従えている。
逆に、強い彼女達を、私がリードしながら従属させているのである。
まあ、自分のしっかりある女というものは、とても見ていて気持ちが良いものだ。
集団で群れないし、ピシッとしたことも言うし、独立心が強い。
そういう潔い女達が、私の今を助けてくれているのだと、今は深く感謝している。