「新構造神奈川支部美術館ツアーとモデル撮影」
今日は新構造神奈川支部の美術館ツアーで、逗子・葉山にある神奈川県立近代美術館に赴いた。
この企画は、新構造社神奈川支部委員の私が、会員同士の親睦を深めるために立案し委員会で承認されたものである。
元々はスケッチ旅行を何処かに一泊しようということだったが、コロナ禍もあり、まず外泊で一泊するのに一つ目の壁があるという事と、もしスケッチに限定してしまうと、絵画部以外の工芸部と写真部が来ても何をしたら良いのかわからないという二つ目の壁がある事で、じゃあどうしたいいか?と考えた末に、それは変えなきゃならないとなったわけである。
そして思いついたのが、美術館に日帰りでみんなで行こう、という案だった。
昨日の実施日当日は、幸運なことに暖かく晴れ渡った。
みんな集合時間の午前10時には集まってくれて、11名全員参加でこのイベントを始めることができた。
集まると、私が音頭を取り、今日の全体での行動の流れを皆さんに説明した。
そして美術館行きのバスに乗ると満員でぎゅうぎゅう詰め。
私は掴まる手すりもわずかしかない頼りない状態で、あっちにこっちにゆらゆら揺さぶられながら、美術館近くの停留所「三ヶ丘」に着いたのだった。
着くなり、まず予約した美術館附属レストラン「オランジュ・ブルー」での昼食懇親会である。
魚のコースをみんなで食べた。
歓談して食べ終わると、集合写真をみんなで撮った。
そして、今日のイベントのメイン企画、「マン・レイ展」の観覧会である。
マン・レイはアメリカのシュールレアリズムかつダダイズムという芸術分野で活動した作家であり、数多くの女性の裸体をモチーフにしたアートフォト作品や彫刻作品を数多く制作した作家である。
女性のヌードという難しい素材を創造的に作品にしたものを、参加者の皆様はどう観て捉えていただろうか?
参加者はみんな、それぞれに真剣に観ていたと思う。
そしてそれが終わると、みんな集まり解散、その後自由行動となった。
さあ、ここからが私にとって今日の本番2回目だ。
モデルのタンタンさんを海で撮影する。
ロックンロールな服装の上に、鮮やかな着物振袖を砂浜で羽織る。
そんな斬新な設定で撮ろうというのである。
近代美術館すぐ隣の坂道を降り、一色海岸にモデルさんと二人で行く。
砂浜に出ると、遠くに見慣れた姿が二人いる。
おお、うちの参加会員のOさんとAさんが海辺でスケッチしているではないか。
急遽二人のところに行き、撮影のあらましを紹介する。
そして荷物をOさんのレジャーシートに一緒に置かせていただき、撮影スタート。
撮影は順調にいき、それはもう、小道具を使い色々と試してみた。
ロックンロールな真っ黒な格好に、着物振袖をあでやかに纏う。
かと思えば、モデル銃を構えてのポーズや、オオカミの耳と尻尾をつけたオオカミ人間での撮影。
もう、撮影中は始終楽しく面白く、あっという間にiPADminiで2600枚も撮っていた。
気がつけば1時間経っている。
よし、これでやめとこう。
快晴の砂浜に全力集中状態で1時間も陽にさらされると、流石にカメラマンの私もモデルのタンタンさんも疲れてしまっていた。
なのでキリの良い所で辞めにして、その後、スケッチしていた2人と一緒に4人で逗子・葉山駅までタクシーで帰ったのだった。
撮影は1時間ほどで2600枚撮って終わった格好だ。
この中から良いものを選別したら約300枚ほども良いのが出てきた。
今日は美術館ツアーも成功し、モデル撮影も成功し、晴々しく充実していた。
また、こんな日に実際なれるよう、交渉術や技術の面でも日々努力を重ねていきたいと思う。