「新構造展搬入」
今日は新構造展搬入日初日だ。
2日あるうちの1日目。
朝10時から16時まで、展覧会作品受付について、委員や理事たちみんなで搬入スペースで働く。
私は朝9時15分には美術館搬入口入り口に着いたが、もうすでに10人ほど幹部たちが集まっていた。
みんな朝が早い。
遠くから来る人もいるので、早めに着いておくのだろう。
10時少し前に美術館入館口は開場し、我々は作業スペースへと向かった。
着くと、テーブルや椅子の設営が始まり、たちまち受付会場をみんなでこしらえた。
さあ、始まるぞ。
新構造展。
私はもうこの搬入受付の仕事をかれこれ10年近くボランティアでしている。
この搬入の仕事が始まると、ついに今年も始まったかと実感するのである。
初めは、私が会員の中で若くて体力があるのを買われて手伝っていたが、今は委員として責任ある立場での参加となっている。
まあ、体力仕事と言っても彩美堂が力仕事のほとんどをやるから、私の今年の仕事は一般新人の搬入の面倒と言ったところだった。
私の繋がりで、一般枠からの新人が続々とやってきては対応し、今日は新人の受付のヘルプさんとなっていた。
私自身は作品を、3部門に渡って出しており、メインの絵画部門の他に、今年初めて写真部門と工芸部門も出展することとなった。
自身の搬入は搬送業者に依頼していたのだが、朝イチで来てくれたので、搬入開始時の早い時期に済ませることができた。
なので、次々と20代、30代、40代の若い新人の受付の面倒を見ることができた。
私の紹介したある方からは電話があって、やむなく直接搬入ができなくなってどうしたら良いかと相談が来たのに乗ったりもした。
その方は急遽、明日の15時までの宅急便搬入に変更してもらい、無事今年の新構造展に出すことができるようになった。
そうこうしているうちに時間はどんどん経ち、気がつけば15時回っている。
総受付予定の残るところ数点というところまで受けつけて、私は副理事長と一緒に早退し、私の自宅へ向かったのである。
と、いうのは会員の絵を運びたいということで、ハイエースをお貸しするためだった。
うちに着くと、色々な話で1時間ばかり盛り上がり、副理事長はハイエースで帰宅された。
はあ、今日は立ちっぱなしの仕事を6時間もしたし、すっかり疲れてしまったなあ。
明日も搬入の仕事だ。
さあ、頑張ろう、今年の新構造展。