「2022年第94回新構造展初日」
今日から2022年度新構造展の本展初日である。
私は美術館が開館する20分前にはもう乃木坂駅に着き、シャッターが開くのを駅連絡通路で待っていた。
新潟県から新幹線でわざわざいらっしゃってくれた新規一般出品者を待っていたのである。
彼女は川上鈴子さんと言い、フォトデコパージュを制作し新潟県でカルチャースクールの講師もしている。
10時半に会場受付前に来ると、入館後ラインで連絡があり、それまで昨日飾り付けした会場内を観て廻った。
着くと久しぶりの再会を喜び合い、地下のミュージアムショップで買ったハリネズミをあしらった再生布タオルをプレゼントした。
工芸部部長の宮脇豊子先生や、理事の瀧川隆先生、副理事長の斉藤猛先生に、彼女を紹介して回った。
みんな歓迎してくれて、彼女も大変喜んでくれた。
その後は、友人画家:小野口和代さんの着物撮影会である。
12時半に六本木駅で待ち合わせて個室居酒屋へ向かった。
小野口さんは駅改札口前に、素晴らしい黒光りする辻が浜の着物で現れ、まるで六本木クラブのママのようであった。
撮影は終始楽しく、表情豊かな彼女の一瞬一瞬にシャッターを切っていった。
今回のテーマは「食べる」姿。
前々から彼女の食べる姿が可愛いと思っていたので、この度の撮影会が実現したのである。
私は着物でうどんを啜るという設定で撮りたいと前々から思っていた。
だが、うどんが焼きうどんしかメニューに無く、丼ですする姿は撮影できなかったのである。
代わりにお刺身を頬張る姿に設定を変えて、良い写真が撮れた。
醤油の土瓶を酒瓶に見立てて、小皿で味わうという、彼女の思いつきで面白い写真も撮れた。
そうやっているうちに、ざっと2時間ほど撮影するとそのまま我々は、国立新美術館にまた向かったのである。
というのは、新規出展者のタンタンさんと待ち合わせするためだった。
美術館に着くと、私のパートナーの森木愛琥さんもちょうど着いて、少し観覧し終えるとそのままみんなでホテル・リッツカールトンの45階ラウンジ喫茶に向かった。
コーヒーが2100円もしたが、大変高貴な雰囲気が味わえて良い経験ができたと思う。
楽しい話に華が咲き、豪華絢爛な展望喫茶でのプチ撮影会のようにもなり、散々はしゃいで帰ってきたのだった。
丸一日アクティブに動き、くたくたに疲れて帰途に着いた。
そんなこんなの私の新構造展初日であった。