『CROSS』八つ切りサイズ/ミクストメディア
作者近影
「人間の仕事」
人間の生まれ持った仕事とはなんだろうか?
それは、「生きる」ことである。
どの人間でも平等に、人間は全て「生きる」仕事があるのである。
「生きる」ことは「仕事」である。
人によって寿命も違い、その寿命まで生き切る使命を人は持ち、今世での自分の使命を果たした時にそれが寿命となり人は死ぬのである。
つまり寿命の長さで人間の価値は計れない。
人間の仕事として、いかに生きたかなのである。
例えば、赤ちゃんや幼児期に死ぬ者は、短い寿命で死ぬまでに「生きる」仕事を一生懸命果たし、自分のこの世の役割を全うしたから死んでいくのだ。
死ぬというのは、生まれた時に神様からいただいた命を神様にお返しする、ということである。
どのように生きるかは、個人の自由意志に任されている。
そして、「生きる」という仕事を通じて、成長していくことを神様は望んでおられるのである。
なぜなら「生きる」とは「成長する」ということだからである。
つまり人間は、成長するのが「仕事」なのだ。
人間は頑張らなければ、成長もしなければ衰退もする。
それは心の堕落につながり、命が内的に枯渇した状態である。
だから「成長」を「=仕事」として、命を充す必要が生じてくるのだ。
このように、人間の仕事とは「生きる=成長する」ことなのである。