「絵で他者を救う事について」
絵を描くこととは、本来自分本位のわがままな仕事だ。
それを他者への奉仕にするには、絵の内容に希望や救いがなければならない。
もし絵で世界を救いたいのなら、作家はそれをコンセプトに考えなくてはいけない。
そして描くだけではいけない。
描いた絵を広めないと、見る人は現れない。
要するにそれは、救いを求めている人の元に絵が届かないということだ。
だから世の中に絵を広める手段も必要だし、営業や販売が必ず必要なのである。
買った人が、自分の部屋にその絵を飾ることで、初めて救いが訪れるのである。