「出会いと別れ」
人間関係とは儚いものだ。
昨日まで友人だと思っていた者が、考え方の違いが明らかになった途端、離れていく。
会った時には永遠に友でいるだろうとお互い思っていたのに、自然消滅してしまうこともある。
利害関係でも簡単に縁はなくなる。
そういう薄い縁は努力である程度は変えられても、ほぼ運命で決まっているのだろう。
逆に、この人とは縁がなさそうだと思っていた人と、強く強く結ばれることもある。
全然普段は会わないしお互いのことなど考えもしないのに、縁が強いために、たまの連絡時や会った時にはいつでも親友でいられる関係もある。
だから、すぐにほどけてしまえば強く結ばれることもあり、人間の結び目は釣竿の先の浮きのように、水面にぷかぷか上下する約束されない不確かなもののように感じるのだ。
縁は消えても結ばれても、お互いの人間がそれぞれに良いように、神様が采配してくださる結果なのだろうと、私は思っている。
まあ、出会いがあれば必ず別れがある。
別れがあれば、復縁も、新しい出会いも必ずある。
人間の一生に拡大解釈するならば、この世に生まれたことが他者との出会いならば、死ぬことは他者との別れだ。
死んで現世の命たちと別れた後には、来世である天国で、また復縁したり新しい出会いがあると、私は信じている。
人間は誰しも、出会って別れ、また出会うのである。
私はこの世の5大要素は
「出会いと、別れと、生と、死と、愛」である、と思っている。
出会いと別れには、どの瞬間もさまざまな愛の形がある。
5大要素の最後の「愛」が一番重要で、一生のどの瞬間でも、自分の思いに愛はなくても、愛は必ず他者や神様から注がれているのである。
人はそれに気がつくべきで、愛されたことに気がついた人には、「愛すること」によって確かな愛が体感できるのである。
なぜなら「愛すること」は神様の最大の掟であり、万人にお与えになるその掟が、「永遠の平和」を約束しているからである。