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「死の予告編」

「闇の中の光」 F100/ミクストメディア【第4回 新構造東京支部展 出展】
「闇の中の光」 F100/ミクストメディア【第4回 新構造東京支部展 出展】
Yutaka Michael Maria KAMEGAYA
Yutaka Michael Maria KAMEGAYA

「死の予告編」

 

 

多忙で疲れていると、生きているうちから「永遠の安らぎ」に浸りたくなる。

そんな時、私は、寝ているだけでほぼ何にもしない。

というか、正直ヘトヘトで何もできないのだ。

でも結局、飽きるまで寝て休んで起きた後には忙しい日常が待ち構えており、一瞬だけの安らぎにしかならないのである。

本当の永遠の安らぎとは「死」しかなく、生きている間に「死」はたった一回、最後の瞬間にしか訪れない。

でもこのように一瞬の安らぎである「睡眠」が、実は「死の仮想体験(=死の予告編)」となっているのだ。

 

ところで、「死ぬ」とはどういう感覚なのだろう?

それは、ある時寝たら「夢の世界(天の国)へ意識が行って、自分の肉体の中に意識が戻ってこれない」。

そういう感覚なのである。

我々は毎日寝ても意識は必ず体に戻るが、死ぬと、天の国へと意識が飛んで行ってしまうのである。

実は我々は「寝て夢を見ること」で、「死ぬ練習」をしているのである。