『CROSS』八切りサイズ
私のCROSSシリーズ
作者近影
「手法や表現形式の無断盗作について」
今日は厳しいこと言おうと思う。
美術・芸術の世界では「無断盗作」が横行している。
いわゆる「パクリ」である。
「模写」ではなく、「手法と表現形式の無断盗作」だ。
しかもただパクっているならまだしも、それを自分のオリジナルだと営業して、ネットや実際のギャラリーで売っている者がいる。
その手法や表現形式を始めた第一人者に何の断りもなく、世の中を相手に「自分が凄いです。」とお金にしている。
そして、SNSでは「売れました~!」と言う意味合いを、言葉を変えてやっている。
そういう者は、「この世界は初めにやった者勝ちですから。」と、平然と構えて挨拶もしない。
昔はそういう場合は、必ず「先生の作風を少し参考にさせていただきました。」と、その絵の第一人者に手紙でも添えてお礼をしたものだ。
それがこの世界の礼儀なのである。
しかし今は、無断でパクって自分だけ売れれば、大元の人間の身の上などどうだって良い。
そういう考えで完結している。
それってはっきり言って、「ずるくないですか?」
「法律に抵触しなければ何やってもいいんですか?」
実は私も、そういう輩が何人かいて困っている。
そういう人間は、やっている表現が私のパクリなのに、その絵に「言葉で違う意味付けをして」、論理や言葉の力で違うものだと主張している。
同じことを概念を変えてやっている。
こんなことを言うと知らない方々は、一瞬「???」となるだろう。
私から見れば、鑑賞者を騙しているふうにしか受け取れない。
私は「CROSS」を描いている、多元色の十字架の絵の第一人者である。
何色もの絵の具をいっぺんにハケに付けて、クロスマークを虹色のように描く手法の第一人者だ。
以前に「絵の奥義は虹である。」と、エッセイも書いてネットで公表した。
しかも、その描き方を、レクチャーとしてSNSやホームページでも公開している。
もちろん絵の初心者のために参考として載せているわけだが、この手法を用いて営業・販売まで許したわけではない。
「私の場合のクロスマークは精霊の象徴です。」と言って、画面いっぱいに大きな十字架をマスキングして描きこむ私の表現手法をパクって公然とギャラリーで売っている者もいるし、「虹の戦士」だと言って最近、虹色の十字架を描き始め、私が個展をしたことのあるギャラリーで営業・販売している者もいる。
ああ、ずるい。ずるい。ずるい。
あんたら、何さまだよ!?
本当にそう唸りたくなるような、パクリ具合なのだ。
しかも「虹」の方に関しては、私が「EDEN PROJECT 絵画教室」で月謝を払ってくれた生徒に教えた手法を、インスタグラムで見てもうパクって販売していることも見つけてしまった。
本当に芸術の世界は、早く市場に出して売れた「やった者勝ち」なんですかね?
「そうです。」と肯定する人間に続いた試しは、まあ芸術史にはないけどね。
まあ、この手法の第一人者の私の目から見れば、彼らの作品はまだまだ主張も浅く、表現された結果も全然拙い。
彼らが、人の真似だけで、厳しいアート市場をどこまで生き残れるかだな。
こういう無法者たちを心配はしないけどね。