カトリック信徒仲間のポールさんと一緒に
着物のお客様を人物デッサン
二子玉川東京ますいわ屋にて、10分で皆様一人一人を描いて差し上げました。
線を描くところから色を塗るところまでが約10分です。
10人の女性を描きました。
「夫婦展3日目は着物デッサン」
夫婦展3日目を迎えた。
今日と明日は「着物を着る会」と言うイベントがあり、たくさんの女性が着物でお店においでになる。
なので、私たち夫婦展もそれに合わせて、デッサンイベントを開催した。
10時半に東京ますいわ屋に到着し、待機していた。
お客様方を待っていて11時になると、着物の女性がたくさん現れて、12時頃その皆様で中華料理屋に会食に行かれた。
私は、その1時間の間に早速お一人描いて、差し上げた。
そしたら、大変喜んでもらえて、私も喜びに胸を撫で下ろした。
その時ちょうど1月に東京ますいわ屋で展示した「松田洋子さん」が観に来てくれた。
妻とも久しぶりの再会を喜び合い、3人で談笑した。
ついでに松田さんは浴衣を買いに来たそうで、黒い浴衣帯と紫がかった帯留めを持ってきており、その色やデザインにぴったりの浴衣をお買いになられた。
爽やかなベージュ下地で水色の縦縞模様の入ったお召し物であった。
着物のお客様がランチする12時から午後2時の間は、私も昼休憩に抜け、来てくれた友人と妻と3人で「壁の穴」でスパゲティーを食べた。
帰ってくると、私の仕事が始まった。
人物デッサン、さあスタートである。
「着物やでお客様をその場で描いて、差し上げる。」
そう聞いただけでも夢のような企画に、私が参加できる喜びは半端ではない。
本当に大満足であり、心からの充実を感じている。
思えば、20代学生の頃、そんな本格的な大人になりたいなとウッスラ思っていた。
結局は夢を叶えて、それになったわけである。
日々修練や忍耐を続けて、思いはこうして現実になったわけであった。
デッサンが1人始まると、息つく間もなく、お着物の皆様をそれぞれ10分で描き上げていく。
私のデッサンの場合は、線を描いて色を塗るところまでを約10分で行う早業デッサンだ。
気がつけば、3人4人と描いていき、疲れてきたなと思う頃にはもう9人目であった。
あっという間に3時間経っていて、着物人物デッサンをずっと描きっぱなしの状態であった。
結局、午前描いた1人を含めて、今日は10人もの女性たちを描いて差し上げたのである。
ああ、本当に愉しいな。
芸術家として心からの充実を感じる。
こんな素晴らしい仕事に携われて、私は本当に恵まれ者だな。
その後1時間、店の外で小休憩してから戻ると、夕方6時半にカトリック瀬田教会の信徒・ポールさん夫妻がいらっしゃった。
仕事の会議で30分遅れたそうでしきりに謝っていたが、私はそんなことはどうでも良く、ポールさんのきた喜びで心が満ち溢れていた。
ポールさんたちは、展示作品や展示の様子に大感激してくれて、私もとても嬉しかった。
そして別れる前に記念写真を一緒に撮って、ポールさん夫妻は店を後にした。
こうして私は今日「夫婦展三日目」も一日かけてやり切り、心から充足と感慨に浸ったのであった。