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「夫婦展6日目:浴衣になる」

YUTAKAのゆかた姿

YUTAKAのゆかた姿
YUTAKAのゆかた姿
店スタッフ・笹木さん、妻・愛琥さんと3人で
店スタッフ・笹木さん、妻・愛琥さんと3人で

店頭人物デッサンの様子:二子玉川東京ますいわ屋

夫婦展デジタルサイネージ


「夫婦展6日目:浴衣になる」

 

 

今日は来客は少なかったが、私にとっては非常に良い日だった。

というのも、大人になってから初めて浴衣を着たのである。

それも試着でなく、本着。

店でアドバイザーの笹木さんに帯の締め方を習い、灰色の浴衣に赤の帯という出立ちで、この世に和装で産まれ直した。

鏡を見たり、スマホで撮られた写真を見ると、我ながら似合っていると思った。

 

浴衣は相撲の聖地・両国にある「ライオン堂」という店のネット通販で買った。

そこは、お相撲さんが着る大きいサイズが売っている洋服屋であり、ますいわ屋のスタッフMさんが教えてくれたのだった。

もちろん浴衣もあり、メールで問い合わせるとちょうど私の中サイズが在庫一点で、次の入荷は7月末だという。

ということで、即買いしたのだった。

するともう、翌日のお昼には宅配され、買った2日後に、ますいわ屋に着させて貰うために浴衣と帯を持って行った。

そして無事、男の艶姿へと変身したのだった。

 

今日は私の絵の師匠が午後2時頃いらっしゃって、出展した絵を褒めて頂いた。

また、お茶をすると様々な話になり、師匠が昔、ネクタイ図案職人だったことが話のタネとなり、手づくりオリジナルネクタイを今現在いかに売るかの話で盛り上がった。

 

今日の午後3時くらいまで、お客様は数人居たのみで閑古鳥が鳴いていたが、私が休憩のため浴衣で高島屋の中を歩いているとそれが宣伝になって、ある瞬間からブワ~っと多くのお客様がお店に入ってこられた。

急に店内賑やかになり、浴衣の私はお店の雰囲気まで変えてしまったようだ。

浴衣姿の絵の先生が呉服屋さんで待機して絵を無料で描いてくれる。

そう思われるだけでも、私にも箔が付いてすごい先生のように思われ、存在感を高めるのにはやっぱり浴衣は効果抜群であった。

 

午後6時半前に約束していた二人組が来た。

美術団体・新構造社の仲間、川邉さんとその弟子星川さんである。

昨日までと同じく、私は2人をそれぞれにデッサンしてあげて、描いた絵をそれぞれにプレゼントして差し上げた。

また、大変喜んでいただて嬉しかった。

 

今日は店が開いてから閉じる直前まで店内で待機し、私は無時給で店員さんよりも働いていた格好となった。

その代わり、人間的には徳をまた積めて、しかも大人になってから初の浴衣姿も楽しめた最高の1日となったのであった。