夜の芸術村
夜と夕の芸術村風景・新調したハンディ掃除機・整頓清掃した東屋
「2023年7月芸術村2日目」
日が暮れて真っ暗。
カエルの鳴き声が続く。
芸術村に聳える街灯が、夜の闇の中でほんのり優しく光る。
今日はうっすらと曇り、割と涼しく過ごしやすい日であった。
でも曇り空と同様に、心は曇り染まれ何とも憂鬱な気持ちであった。
そうか、まだ疲れているのだな。
日々続く過労が心を燻らせ、本能が身体を動かさないようにしているのかもしれない。
でも、このままじゃいけない。
何のために私はここに今いる?
一人でできる仕事をしなければ!
昼まで鬱蒼とした気持ちで寝ていたが、重い腰をあげ、アイスコーヒーをがぶ飲みして気合いを入れて、無理やり動き出した。
厨房棟の冷蔵庫コンセントを入れ冷却スイッチオン。
よしっ!
トイレ掃除。シャワー室清掃。
よしっ!
東屋の整頓と清掃。
よしっ!
気がつけば滝のような汗を噴き出して、Tシャツが濡れ雑巾になっている。
額とこめかみの汗が止まらず、メガネが蒸気で曇り、息遣いはハアハアゼエゼエ。
こんなふうに、もう取り返しのつかない汗だく状態になってしまうと、鬱々とした気持ちは全く消え去った!
あとは、「もうやるしかない」と、覚悟が決まり、一番面倒な客室の布団・シーツ運びをして、主な仕事を半日がかりで終えたのだった。
あと、今日はいろいろな宅配便がわんさか届き開梱するのに煩わしかったのだが、今日のトドメは新しい洗濯機であった。
もう大変な重さであった。
これは配達員と一緒に炊事場まで二人がかりで運搬した。
こうして今日の労働は終了し、夕闇の今、薄ぼけた気持ちで、元気なカエルの声を聞いている。
いつまでも鳴き止みそうにない大合唱だった。