「芸術とは何か?」
美術評論家「宮田徹也」氏、芸術村特別講演
日本芸術村での10分モデルデッサン
モデル:イケ ヨシノ
「2023年7月芸術村13日目:一大イベント」
今日は芸術村の一大イベントの日であった。
美術評論家・宮田徹也氏の特別講演会を開催したのである。
テーマは「芸術地とは何か?」を60分で語ってもらう。
後、モデルさんを10分で1枚デッサンする「10分モデルデッサン会」も開催した。
今日は7名のお客様がいらしたのであるが、まず初めに私の教室の生徒さん2名がご到着された。
到着されてすぐに、芸術村の様子や山梨県の涼しさにとても感動されて、すぐにスマホで撮影されていた。
それから、神奈川支部スケッチ委員の2名がお越しになられた。
実は私もスケッチ委員の1人であり、この2人は10月の神奈川支部芸術村ツアーの下見に来たのである。
そして、だいぶ遅れて宮田さん御一行3名がいらっしゃった。
高速道路の渋滞に巻き込まれて、予定より1時間半遅れてのご到着であった。
13時からは昼食に芸術村特製カレーを提供した。
皆さんは美味しい美味しいとマルッと平らげてくれた。
そして、15時半よりモデルデッサンがスタート。
モデルさんは私の友人であり、詩人の「池 吉乃」さんである。
私は教室の初めてデッサンする生徒さんの横で付きっきりで、私自身もデッサンを描きながら指導した。
実は、今日はこの生徒さんに「私はデッサンできない」という壁を、私の助力で突き破らせてあげることが、今日の大きな私の課題であった。
生徒さんは1枚目、2枚目と、段々に自信をつけていき、3枚目でもう私がアドバイスしなくても、自分なりのデッサンが描けるようになってしまった。
大成功である。
今日のプログラムでは、立ちポーズと座りポーズを3ポーズずつ、6ポーズをデッサンした。
初めて描く人や久しぶりに各人も含めて皆、思い思いのデッサンができ、非常に充実したデッサン会となったと思う。
そのあと30分休憩した後、イベントのもう一つ、宮田徹也氏の「芸術とは何か?」の講演が始まった。
宮田氏の提案で、メイン講義の前に書いたデッサンの講評会をすることとなって、皆それぞれに宮田氏に評価を受けた。
彼は絵に対して悪くいうことなどなく、すべての絵を受け入れ、その特性を説明してあげるタイプの前向きな講評であった。
皆、講評を受けて新たな自信に繋がったと思う。
そしてそのまま「芸術は何か?」がスタート。
非常に通る良い声で講演は彩られ、アートを知らない初心者からプロの芸術家までが楽しめる、非常に内容の濃い1時間があっという間に過ぎて行った。
講演が終わると、静かで深い感動の嵐に、皆包まれた。
その後は美味しい夕食である。
芸術村特性ジャンボ焼き鳥の炭火焼きに、ジビエ鹿肉の焼肉、天ぷら、わかめおにぎりと、豪勢で、美味しいメニューである。
ジビエ鹿肉に関しては、この付近の山で狩猟で獲れた天然の鹿肉を使っている。
12畳のバンガロー「八ヶ岳ハウス」の中にスタッフ含めて9人集まり、皆でビールでまず乾杯し、美味しく楽しい夕食会がスタートした。
私がホットプレートで鹿肉を次々と焼いていき、大皿に盛って、回して配り提供していった。
美味しい、美味しい、と歓喜の声がそこかしこから聞こえてきた。
ああ、良かった、と私は一安心できた。
そしてそのまま、楽しい宴は何時間も続き、一度締めてからそのまま交流会になって、気がつけば夜11時。
非常に楽しく意義深い、心地よい時間が参加者・スタッフ・宮田さんで共有できて、団欒のうちに過ごせたと思う。
そして就寝。
ただ、2人まだ東屋の前に残っていて、一人一人、なんとオーナーが直々に占いをしてあげていた。
そう、オーナーは本格的な占い師なのである。
六星占術、顔相、手相、姓名判断術、など多角的に操り、総合的に答えを導くプロフェッショナルだ。
緑に囲まれた満点の星空の元、山の庵の東屋で本物の占いを味わう。
なんと風流で素敵な話だろうか。
それがここ芸術村で実際に体験できてしまうのである。
こうして宮田徹也氏の講演会の日は大成功のうちに、無事、幕を落としたのであった。