絵画作品『CROSS』
作者:YUTAKA
「絵は心」
絵は心です。
心の様子がそのままが絵に出ます。
優しい人は、どんなに激しい絵や難解な絵を描いたって、心の優しさが出てしまいます。
また逆に、心の激しい人は、優しいモチーフの絵を描いても、その激しさが滲み出ます。
絵はまるで、その時の自分の生き写しです。
絵は何を描いたかよりも、描いた気持ちがどうなのかです。
結局絵を見て感動するのは、絵から感じられる心模様です。
その表された心の様子で、その絵の価値が鑑賞者側の価値観で決まります。
また重要なことを言いますが、絵は心なので、展示している絵は、展示期間中、人々の「晒し者」になることを意味します。
つまり心を飾っているわけです。
それは、「自分を裸にして晒し者にしている」状態に近いです。
それに耐えられるようになるのも、絵描きは必要なのです。
じゃあ展示しなきゃ良い、と言う意見もあるでしょう。
趣味で描いているだけの人はそれで通用します。
しかし厳しいことを言いますと、画家は、展示や販売をしなければ世の中と自分との関わりが生まれません。
画家だって社会人です。
絵だけ描いてれば良いんだと言う人は、社会的にならないと言う意味で、本当の画家ではありません。
もしプロの画家なら、心を裸にして人々の前に晒しても、動じない練習もしないといけません。