「私の信仰物語④」
(カトリック瀬田教会に入信してから14年経ち、教会内での様々な様子が変わったために、もう言っても良いだろうと思って、これを記します。)
私は入信したての頃、教会委員長から辛い言葉のいじめに遭っていた。
また、私は、オシャレさんだったわけだが、神様への信仰の意味で首からロザリオを年中ぶら下げていた。
ある時、それを教会委員長に目をつけられて、指摘されたのであった。
「ロザリオを首からぶら下げてはダメだ。意味が分かってやっているのならいいが、分からずにやっているのならすぐやめなさい。」
そう言われたのである。
その時、私は白と黒のボーダーシャツを着ていて、木の玉でできた古めかしいロザリオを首から下げていた。
実は、そのロザリオとはカトリック吉祥寺教会の主任神父:後藤神父より、共通の友人を通して頂戴した、後藤神父の長年使いこなしたありがたいロザリオであった。
そして、せっかく頂いたそんな貴重なロザリオを肌身離さず着けておくには、首が一番良いと思っていた。
というのは、首が飛ばない限りロザリオが首から離れないと思ったからである。
それなら、死ななきゃ取れない聖具となって信仰の堅い道具になるな、そう考えたのだった。
しかし、そのロザリオを首から下げて、着ている白黒ボーダーシャツと合わせると、何ともファッショナブルな出で立ちとなってしまった。
そこを、目を付けられてしまった。
私はもちろん信仰の道具だと意味が分かって、首にロザリオを装着していたわけだが、軽はずみに付けているように勘違いされ、厳しく咎められたわけであった。
「分からずにやっているからやめろ。」と言われ、心の底からとても悲しかった。
何でそんなこと言われなきゃならないのか。。。
ああ、この教会には救いはないのだな。
そう確信してから私は、彼と教会が怖くなり、半年間、教会ミサに行くのをやめてしまった。
神様に救いを求めて入信し、真面目にロザリオを首から下げていただけで、厳しい咎めを受け、祈りの場にすら参加できない。
そういう厳しい状況に、教会委員長に追いやられてしまったのだった。
えてして彼は、私を教会から追放することができ、自分の教会での権力を再び保てたわけであった。。。
その代わりに私は犠牲となり、苦しい地獄の精神状態を半年の間、彷徨ったのである。。