港の作家小品展:展示風景
ESSAY
「第37回 港の作家小品展」
第37回港の作家小品展が始まった。
「港の作家」とは、港の作家美術協会の略書であり、横浜を作品展示の舞台に活躍する全国的な美術協会のことである。
今年の展示の舞台は神奈川県民ホールであった。
今日は搬入日で戦いであった。
通勤・通学ラッシュを避けるために、朝5時半前には妻と家を出た。
県民ホール近くに着いたのは7時前。
近くのファミレスに入って、妻とゆったりと9時前まで待機した。
その後、県民ホールに着くと、もう事務局長の森さんがいた。
軽く打ち合わせをして会場に入る。
壁に場所決め用の番号札を、飾り付け開始時刻の10時になる前に貼っていく。
10時になると会長がくじ引きを代行する、場所決めくじ引きがスタート。
途中不備があって、一回やり直しとなり大混乱が生じたが、なんとか場所決めが無事終わった。
そしたら今度は美術業者が、レーザー水平器を使いながら、展示位置決めを始める。
わんさか、わんさか、ドヤドヤと時間が過ぎていく。
私はいつも飾り付け最中は頼られるので、あっちで誰かにこう頼まれては、そっちで違う誰かに違うことを頼まれ、混乱の渦の中で過ごすのが常であり、今回も四苦八苦の思いをした。
そうこうしているうちにもう12時が過ぎ。。。ああ、終わらない。
1時前に、作品に当てる照明の最終調整ができて、やっと飾り付けが終わった。
そして、午後1時から、無事、展覧会公開スタートを切った。
残ったメンバーで拍手をもって解散する。
終わると今度は、仲間内で横浜中華街の重慶飯店新館へと向かう。
そこでとびきり美味いランチを堪能し、展覧会場へ戻ったのは、3時過ぎだった。
そして私にはまだやらねばならない仕事があった。
ホームイページ更新だ。
それを朝のうちに事務局長から言われ、急いで電波のつながりが良い2階外エリアまで移動し制作した。
ああ、やっと終わった。
でもまだ仕事がある。
懇親会が18時から県民ホールの上、6階「英壱番館」であり、その席を作るためのくじ引きがあるのである。
入り口で待機して、くじを持って皆に引いてもらう係を務めた。
そして懇親会では、6階から見える港の素晴らしい夜景と美味しい料理を堪能して、歓談に浸った。
全てがやっと終わり開催してからフッと時間を見ると、9時前だった。
気がつけば、足は立ちっぱなしでヘトヘト、気持ちもボロボロ。
そういうわけで東京に帰るのが大変になり、ホテルに一泊して帰ることにしたのだった。
【俳句】
・秋深し 港の作家 美術展
・港夜 囲んで煽る 秋の酒
・絵の中で 晩秋に咲く 麗人や
・潮風や 秋澄む朝の 浜散歩
・中華街 回転卓で 耽ける秋