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「好かれようとしないで描く」

2022年 銀座凸凹展

『青春時代』B1/ミクストメディア
『青春時代』B1/ミクストメディア
『笑い合える関係』八切りサイズ/デッサン画
『笑い合える関係』八切りサイズ/デッサン画

展示風景と『笑みの服(愛琥制作)』を着て


ESSAY

「好かれようとしないで描く」

 

 

人に好かれようとして絵を描く人がいますが、そんな忖度はやめてしまいましょう。

「心を解放し、描きたいものを描きたいように描く。」

それが絵を描く最大の愉しみです。

「誰かに認めてもらいたい。」

「誰かに評価されたい。」

「誰かに褒めてもらいたい。」

そんな気持ちで絵を描くのは野蛮です。

そういう気で描いているのなら、いますぐ絵などやめてしまいましょう。

それは自分の表現じゃありません。

 

描きたくもないのに、流行ってるからという理由で猫を描いたり。

偉い人に見せるから、その人の嫌いな色を使わなかったり。

そんなふうに、自分に嘘をついて描いて、果たして本当に楽しいのでしょうか?

 

絵は表現です。

自分の純粋な心そのものです。

そのことに留意し、自分の心模様を最大限に重視して、自由奔放に描きましょう。

描いたものを誰かに好かれる必要なんかこれっぽっちもありません。

描いたものを自分で納得できれば良い世界です。

絵を描くことで、自分の心を解放するのですよ。

 

それが自分だけの表現であり、芸術なのです。

 

【俳句】

・好きずきに 蓼食う虫の 心(しん)世界

・絵は心 映して見せる 青写真

・絵で感ず 吹雪の山の 聲の波

・蜜柑汁 たわわな胸に 滴りて

・冬の夜や からだ温もり まさぐりて