絵付けキャンドル:げーじゅつまるくんサンタ
新宿中央公園イルミネーションイベント『トゥインクルパーク』にて
ESSAY
「2023年クリスマス」
今年も恒例のクリスマス。
もちろん私は教会で迎えるわけですが、今年からは妻も一緒ですね。
まあ、妻とは結婚する前からもう5年連続教会クリスマスに来ておりますが、婚姻してからは初めての夫婦クリスマスとなりました。
世の中には様々なクリスマスがあると思いますが、「主の降誕・夜半のミサ」と言うものが2000年来続けられてきたカトリック本式のクリスマスであり、本来は「キリストの誕生を祝う」宗教儀礼です。
クリスマスは「Christ_Mass=キリストのミサ」を意味します。
よく「X-MASS」と表記される「X」とは「Christ =キリスト」のことです。
世の中で「クリスマス・イヴ」と言われている24日が、実は夕暮れ以降になるとキリスト教旧暦の暦が次の日25日へと変わり、本当の「クリスマス」に突入するのです。
さて、私は9時の夜半のミサに訪れました。
もうミサの始まる30分前から席に座して待っておりましたが、今年は全然人が来ないな、という印象でした。
開祭10分前になると、流石に人が詰めてきましたが、聖堂の中は人が6割くらい。
例年は聖堂に収まりきれないほど人が訪れるので、席数の足りないところはパイプ椅子を並べて対応しておりました。
それが、今年はパラついた人の数でした。
「う~む、教会内部に何か人的トラブルなど問題でもあったかな?」と懸案しましたが、急に陽気が寒くなったことも影響しているのでしょうね。
まあ、満員御礼ではありませんが、その分、質の濃いゆったりした時の流れのクリスマスが始まったわけです。
教会聖堂の中が真っ暗になり、小西神父が蝋燭を持った侍者と共に後ろの正面入り口から現れます。
そして、聖歌隊がリードしながら参加者皆で「静けき♪~真夜中~🎵ま~ずし(貧しい)~う~まや~(馬舎)🎶」
と歌っていき、静かに静かに始まりました。
・・・・まあ、滞りなくミサは執り行われ、小西神父の説教も素晴らしく、聖歌も皆で熱唱し、そのまま「グロリア」まで歌って終了しましたが、何か物足りない。。。
質は高かったでしょう。
「貧しさを深く味わう」と言う意味では、成功かもしれません。
でも、普段のミサと大して変わらないじゃないか。
それが正直な感想でした。
それはやっぱり「人の数」が足りていないからですね。
要するにこのミサは、本来的には「祭り」ですし、祭りは人数がいなくちゃ始まりません。
人の数が多ければ、厳かな聖歌を歌うにしても、ヴォリュームが盛大で違いますから。
と言うわけで、今年のクリスマスミサは、言い方は良くありませんが、「結構普通のミサ」でした。
しかしながら、私は妻帯者となり、夫婦になって初めて平安無事にクリスマスミサに預かることができたのは、どんなミサであれ、大きな恵みであったと思います。
神様に感謝!!!
【俳句】
・厳かや 厩の御子(みこ)は 冬の王
・クリスマス 厩の王は 地球(ほし)巡る
・サンタ来や イエスも来しや 聖夜の使
・王生まる 貧しき厩(うまや)聖夜の子
・クリぼっち わりと普通の 聖夜かな