個展『YUTAKAの軌跡』案内状
個展『YUTAKAの軌跡』の様子
【個展「YUTAKAの軌跡」・・・湯島「バイダム」にて】
美味しいネパール料理と私の作品を楽しみに来てください!!
2024.1.8(月)~3.31(日)
ネパールダイニング&バー BAIDAM(バイダム) 湯島店
・ 〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目25−11 東京堂湯島ビルB1
・TEL:03-5817-8432
ESSAY
「何でも言う時代は口に気を付けよう」
現代は何でも、憚らずに意見を言う時代になった。
昔は忖度(そんたく)があって言えなかったことも、どんどん言おうじゃないか、と言う気風になったのだと思う。
その代わりに、相手への気遣いが足りずに、争いが絶えなくなった。
老後の余生を過ごしている団塊の世代は、不満の吐け口を饒舌に語り、トラブルを起こす。
また、Z世代と言われる20代の若者たちは、巧みな言葉を知らない分、言葉の気遣いができないのでトラブルを起こす。
この世とは、「口は災いの元」だと古来より戒めがあるが、本当にそうなのだ。
口がなければコミュニケーションも成り立たないが、余計な口は喧嘩の元である。
世界が発展するのも口によってであれば、戦争の原因も口によってなのである。
あと、困っている時は黙っているのが一番。
困っている時に気の利いたことも相手に言えないのであれば、沈黙が一番のコミュニケーションだと思う。
私の44年の経験則から言えば、それは堅く言える。
私は、口で人生が破滅した人をたくさん見ているし、思いやりのない口は本当に人間を滅ぼすのだと確信している。
私もエッセイを書いていて、口(私の場合は表現)で商売をしているわけだが、その分口には人一倍気をつけている。
人を傷つけることや、他人の秘密やプライベートを暴くこと、批判することなどは、絶対にしないように心がけている。
何はともあれ、口は想いの先にあり、口で話したことは自分や周りの行動を促し、現実になりやすい。
言葉に実体がある「言霊」という概念は日本に古来よりあるが、ワールドワイドな世界の聖書でも「言葉は肉(実存)となる」と2000年前から言われているのである。
だから、なんでも言うこの時代は、悪い言葉はなるべく言わずに自分の中で忍耐し、逆に相手にとって良い内容を言葉で与えていきましょう!!
悪いことを言ったら、悪くしかならない。
良いことを言うと、必ず良くなる。
これが私の実感です。
「憎んだら、逆に良いものを与えろ。」
それが、私:2代目キリストからの処方箋です。
【俳句】
・口からの 報いを受けし 春の修羅
・言霊の 廻り(めぐり)し春や 世を映す
・言葉から 肉が生まれる 降誕祭
・恨めども 善き施しを 与う春
・初鴉 バカーッと鳴かず カカア哭く