「ビジネスと人生との違い」

 

 

ビジネスに於いては、物事は「結果」です。

利益を出さなくてはいけません。

ビジネスの結果とは、具体的には「お金」であり、お金を生み出すシステムや思想、心構えなどが必要になってきます。

あらゆる能力を使って利益を出す手段のあれこれを、経営者は考えなくてはいけません。

 

一方、人生に於いては物事は結果でなく、「過程（プロセス）」で良いです。

どんな結果が来ようとも、「過程」と捉え、それと向き合って生きるしかないからです。

 

はっきり言うと、ビジネスと、個人の人生は、別物です。

 

例えば、人生の目的が「お金の結果」ならば、そんなに悲しいことはないと思います。

もしあなたが今貧乏なら、「今の貧乏が今まで生きてきた人生の結果」なわけです。

やっぱり「貧乏は過程」と捉え、貧しさから抜け出したいでしょう？

そうでないと人は希望が持てません。

だから人生は「過程」で良いのです。

 

また、逆に「お金持ちになるだけが結果ではありません。」

ビジネスを成功させてお金持ちになっても、例えばいつも頭がお金に支配されているだけの人間になる結果が、本当の幸せなのでしょうか？

いや、そんな安心できない状態は、幸せとは程遠い状態です。

人間の幸せとは何か？といえば、「心が安堵でき、豊かに潤うことが幸せ」なのです。

また、お金がたくさん手に入るようになると「やっかみ（＝嫉妬）」を他人から受け、様々な意地悪をされるようにもなります。

もしそうなった場合には、こちらの気持ちがしっかりしていないと、プライベートな心の世界をメチャクチャに荒らされるケースも出てくるでしょう。

人生は、重大な「病気」や、大切な人との「死別」など、避けられない運命のものが突然襲ってくることもあります。

だから、人生は、いつも向き合う「過程」と捉えましょう。

 

まあ、何か真面目に始めようとして様々な本を読んでも「正直わからない」という事が多々あるでしょう。

「結果」であれ、「過程」であれ、同じ線上にある概念であり、それは言葉の持つ意味合いのもたらす言葉遊びのようなものですから。

どんな結果や過程であれ、「自分が自分らしく生きられれば、それが一番」です。

 

 

【俳句】

・春迎え　人の生き様　出でにけり

・肌沁みる　寒気吹き抜く　ビルの間や

・夢叶え　あっという間の　空の星

・焼芋や　冬に食べたき　放屁王

・道迷い　天に叫びや　寒鴉