創作書道アート 『亀』
EDEN絵画教室1/27「自由制作・・書道アート」にて講師の私も挑戦
ESSAY
「自由のために忍耐しよう」
人生には様々な嫌なことがあるでしょう。
でもこの世とは実際、大体の嫌なことから逃げられません。
ではどうしたらい良いのか?
それには、喜んで「忍耐」しましょう。
例えば、組織が嫌ですぐ辞めてしまう人がいます。
大体は自分のポリシーがあって、上司が嫌で辞めますよね?
それって実は、人間性において結構な問題ですよ。
「自分の価値観と違う人間や、自分から見て異質な人間を、許せない。」と言っているようなものですから。
自分のポリシーを通すのなら、嫌いな上司のために辞めるのではなく、嫌いな上司に信用されるくらいに自分が信用されるようになったらいかがですか?と言いたいものです。
どこの組織に行ったって、嫌で自分と合わない上司はいます。
ですが、その人の人間性がしっかりしていれば、自分にとってのそういう問題人物も必ず仲間になってくれます。
まあ、それも難しいから組織を辞めるわけですが、そんなスタートラインで挫けていたら何をやってもダメです。
そんなことでせっかくのキャリアを投げ出して、職を転々とするのは人生の無駄使いです。
そういう人にまず欠けているのは「忍耐力」ですね。
実は、「自由には忍耐力も要ります。」
自由だけの自由というものは、この世に存在しません。
本当の自由を謳歌したいのなら、現世界の苦しみを忍耐しなければ、自由は全くもって手に入らないのです。
自由とは、苦しみを我慢する事と、実はセットなのです。
だって隣の人を見てください。
全然違うし、多くの場合、自分と同じようには許せないでしょ?
その人間と同じ世界に住んでいる以上、自由には隣の人間による苦しみが伴います。
それって実は不自由ですよね。
でも自由でいたいなら、その人との不自由な関係は我慢しなくてはいけない。
それが自由の現実なのです。
だから、「忍耐することを忘れてはいけません。」
この世とは、我慢に我慢を重ねて、やっと自由が両立できる世界なのです。
自由だけの世界があるとしたら、それは死後の世界、魂が解放される天国においてだけです。
「忍耐」は正直、嫌だなあ。。。
そう思いますよね?
じゃあ、「忍耐することを楽しんじゃえば良い」のです。
具体的には、「一つ我慢するごとに、徳を一つ積んだ。人間の器が大きく育った。」と思っていれば、逆に愉快な気持ちが膨れていくと思います。
そういう心がけで忍耐を重ねれば、人生はどんどん深まり、忍耐するごとに自由も手に入り、本当に楽しい人生が生きられることでしょう。
【俳句】
・不自由は 寒気踏ん張り 自由成る
・自由道 忍耐転じ 春となる
・我慢せば 春の訪れ 倍嬉し
・春の空 不自由な鳥 翔ける雲
・傷負いて 自由手にしや 春風に