YUTAKA写真集
『光に遊ぶ』
モデル:森木愛琥 カメラ:ROMO LC-A
ESSAY
「美しくなるには?」
私は男女に限らず、美しい人が好きです。
まあ、芸術家の私のように美の世界に住んでいる者は、人に対しても美を追求するのは当たり前のことだと思います。
それはもちろん、顔の作りや身体の作りも端正で整っている人が好きですし、生き様も美しい人が大好きですね。
ですが、そうでない人も、笑顔が素敵な人だとすぐに惹かれて好きになります。
屈託のない笑顔ってありますよね?
顔の作りが正直良くなくても、そういう笑顔を本能的に作れる人を私は尊敬いたします。
まあ、これは外面での話ですが、内面も磨かれている方はなお素敵ですよね。
「・・・っていうか人間、全て内面だろ?」
と、私の感覚に物申す方もおられると思います。
ですが私の経験から言うと、外面の綺麗な人は内面も磨かれている方が非常に多いです。
内面を磨いているからこそ、外に出てくる形に美しく影響を及ぼすのだと、私は認識しています。
多くの人は見た目で人を判断しますので、内面だけ美しい人は、なかなか気づかれません。
心の綺麗な人を判別するには、共に過ごす時間を経て解ることが多いでしょう。
その人の内面の綺麗さは、一緒に遊んだり、仕事をしたり、楽しみも苦しみもたくさん共有して初めて解るような感覚だと思います。
だって、中身が美しく外見が美しくない人は、どうしても多くの人は先入観で見てしまいますからね。
そこに気がつくのは、一部のデリケートな人間だけでしょう。
ディズニー映画にもなった「美女と野獣」と言う話がありますよね?
ああ言うふうに内面が宝石のように美しくて、外面が怪物のような恐ろしい人間に、私は現実世界で今まで会ったことがありません。
何かしら、内面は必ず外面に現れると私は信じています。
私から見れば、やはり美女と野獣は作り話なのだな、と思ってしまいますね。
じゃあ、結局なんだ?と言えば、美しくなりたいなら内面こそ磨きましょう!と、言う話なんですね。
たとえ綺麗な作りに生まれてこなかった人でも、内面を美しくすると綺麗になります!!!
それが言いたかったんですよ。
内面を磨けば、必ず外面のことも気になりだし、まず身だしなみを整えるでしょう?
そこから人の美しさはスタートするのです。
私も日々、作品の美を追求していますが、私自信も美しくなりたいと頑張っています。
だから、私は日々私を磨くのです。
【俳句】
・中磨け さすれば咲くや 春の花
・極寒を 超えて磨きぬ 桜の精
・梅の花 紅白咲かせん 樹の気持ち
・散り往きて 桜吹雪や 天登る
・梅干しや 漬かりて育つ 旨味かな