絵画の師:瀧川 隆 先生に贈呈した作品
瀧川絵画教室を先生が引退される時に、プレゼントしました。
ESSAY
「人間の欲望に関して」
人間の欲望には、7つあると思います。
その7つとは、「食欲・性欲・物品欲・金銭欲・学習欲・遊ぶ欲・社会的欲(地位欲・名誉欲・集団になりたい欲)」の事です。
これらの欲は誰でも持っていますし、持っている事を恥ずかしがる理由は全然ありません。
ただ、昔の日本社会では、戦後の貧しさの中で育った儒教思想があって、自分を謙遜して見せる事を美としていたために、欲があることを表沙汰に言い表さない文化でした。
当然、「人間の欲望に対しての教育」など、子どもには成されていませんし、むしろ「欲望を持つことは悪い事」だと教えられてきました。
したい事を言うと悪者にされたんですよ。
現代では、欲を表すことは別に普通な感覚になりましたし、むしろ表向きに欲望を言い表して、夢を叶えようという文化になってきたと思います。
私は44歳になりますが、幼少期から成人するまで、「食べたい」とか「欲しい」「買いたい」と率直に口に出すことは「浅ましく下品な事」だと、親や教育者達に怒られてきました。
理由もなく、欲望を我慢することを美とする教えを、強いられました。
そのため、欲望を満足させるために「夢を叶えよう」とする人は、出る杭を打つように叩かれてきた社会だったと思います。
私のことで言っても、「夢を追う」なんてたいそれた欲望で「やめろ」、と理解のない大人達にいつもなじられてきました。
今では私は芸術家をする夢を叶えましたが、今まで夢を叶えようと必死に生きてきたために、私も両親と大争いになって、家を出る出ないの本気の喧嘩もしばしば経験してきました。
私の例を出しましたが、このように日本は欲望をかき消すように子供に教育してきまして、果たして日本人はそれで良かったのでしょうか?
私は、それが、はっきり言って悪かったのだ、と思っています。
日本社会の、今の人々の暮らしを見てください。
大体においてみんな、生活に必要な何かが買えなくて不満足じゃないですか?
結局、みんな貧乏しているじゃないですか!?
この大経済難は、「欲を持つ事を悪とする教えが招いた結果」だと思いますし、「夢なんかやめろという教えが招いた社会的大失敗」だったと思います。
というのは、そういう教えで育った人達が、40代以上になって今の日本社会を動かしているからです。
そんな教えが頭にこびりついているつまらない人々が管理職になって、またつまらない説教を下の世代に吐くんですよ?
そんな調子では、日本社会は一向に良くなりません。
試しに、アメリカ、中国、東南アジアなど、経済成長している他の国々を見てください。
みんな、美味しいものを食べたい、と必死ですよね。
良い服が着たい。
良い家に住みたい。
良い彼氏や彼女が欲しいし、良い家族を作りたい。
たくさん勉強したいし、遊びたい。
そうやって、必死に欲望を叶えたいわけです。
そういう正直な欲望を社会的に認めて、夢を叶えたい人たちを文化的に「良し」としているじゃないですか!!
それが経済成長を叶える原動力になって、みんなお金持ちになってきています。
中国に至っては、今少し経済停滞しましたが、少し前では日本人よりお給料を稼いでいました。
トイレ掃除のおばさんが月給50万円稼ぐ社会だったそうです。
アメリカに関しては、アメリカ合衆国建国の時から「夢を叶える事」を「未開拓分野(フロンティア)の開発」だと国ごと真剣に取り組み、「アメリカンドリーム」という言葉で国民に思想的に定着させて、アメリカの国のカラーにまでしてしまいました。
なのに、日本は今だに世間では「夢なんかやめろ」と頭を叩きます。
このことは、日本国の将来にとって絶対的な大問題だと、私は懸念しています。
ここまで熱弁してきましたが、「欲に素直になることは良いこと」だと信じましょうよ?
それは、実は「自己肯定感を持ちましょう!」と言うことなんです。
そうです。
「自己肯定感」なんですよ、結局なんでも良くする源は。
今の日本は、これが持てない国民性になっている為に、経済難や心の病気など様々な問題を生み出しているのです。
だから、正直な欲望をまず、周りにも自分にも、隠すことなく認めましょうよ。
それが一番、自分を自分として認めてあげられますから。。。
私は熱心なクリスチャンですが、それを公に言いたいと思います。
恥ずかしがる必要なんか一切ありませんよ!!!!
欲望に素直になって、みんな夢を正直に語ってください!!!
自分をいつでも良くするために、欲望に対して素直な正直者でいましょうね。
【俳句】
・真白雲 夢追い人の 翔る夏
・欲に生き 夢成し遂げて 飾る花
・欲張りと 言われて生きる シクラメン
・向日葵や ポジティブ思考 成す花よ
・段段の 向日葵畑 精気湧く