YUTAKA代表作
『EDEN』
『CROSS』
YUTAKAの新しい名刺
芸術家:YUTAKA
ESSAY
「天の国:成長した先にある真の富」
不快に思う物事や、納得いかない物事。
悲しい物事や、怒りの込もる物事。
絶望する物事や、死にたいと思う物事。
そういう嫌な物事ほど、自分を向上させる良き種であり、その種と真剣に向かい合うことで人間は必ず成長していけます。
それも、嫌な物事を起点にして、様々な愛を隣人達に与えられた人だけが、成長するのです。
成長した結果、人間はこの世に於いて様々な富を手に入れられるようになります。
それは具体的には、「金品と、権力と、健康と、人の縁」です。
しかし、本当の富とは、そのさらに上にある真実の富です。
それは、「天の国へ入れる所属権利」なのです。
嫌なことを耐え忍び、むしろ周囲の人々に愛を与えて生きる「魂のレベルを上げた人間」は、自分の存在がより「天と神様」に近くなるのです。
そうして高められた不屈の心の持ち主は、ちゃんと死後に「天の国(=天国)」へと入れるのです。
天の国とは、愛に基づいた神の王国であり、肉体を離れた魂だけが住む世界のことです。
もう、この王国には愛が作り出す気持ち良さしかありません。
天国は、「嫉妬や妬み」、「悲しみや怒り」、「排斥や迫害」、そういった人間の心の闇が生み出す負の事象とは全く無縁の世界であり、それだからこそ天の国であり神様の治める王国なのです。
清められた魂が肉体の死した後に向かう国が「天の国」とされていますが、魂がそこに所属するという意味では、もうこの世の身体に入った命から始まっています。
だから、心が愛に清められて、高められた人間は、既にこの世から「天の国」に入れます。
そのような現世での「天の国の住人」は皆、不条理でまるで地獄のようなこの世の中を「天の国の似姿」へと近づけるのです。
今まで人類の歴史で名を残した偉人達は、彼らの与えた素晴らしい愛によって、彼らの生きる周りの世界だけ、明るく楽しく朗らかに保っていました。
つまりそれは、その偉人達の生活したエリアだけが、天の国の有様と近くなっていたからなのです。
【俳句】
・天高し 空の向こうの 神の国
・秋高し 天で待ち往く 先祖達
・清秋や 虫もようやく 声上げる
・不意留まる 蜻蛉(とんぼ)の飛行 予期できぬ
・錦秋や 真っ赤な傘で 歩く寺